更新が滞っておりました。しらせを出発してからここまで、紹介したいことは山ほどあれど、疲れと時間のなさで機会がありませんでした。これまでを写真で少しずつ振り返ってみます。
12月24日、「しらせ」からヘリコプターで南極大陸へ移動しました。途中、昭和基地で前次隊からの支援2名(フィールドアシスタントの高橋さんと機械の 大平さん)をピックアップし、S16という内陸旅行の出発地点へ到着です。大量の物資を手作業でおろしましたが、ヘリコプターのダウンウォッシュが強烈で 近づけない隊員もいました。

S16で3日ほど、総計7トンほどの物資を9人でソリへ積み込み、ソリの連結を行いました。
12月24日、「しらせ」からヘリコプターで南極大陸へ移動しました。途中、昭和基地で前次隊からの支援2名(フィールドアシスタントの高橋さんと機械の 大平さん)をピックアップし、S16という内陸旅行の出発地点へ到着です。大量の物資を手作業でおろしましたが、ヘリコプターのダウンウォッシュが強烈で 近づけない隊員もいました。

S16で3日ほど、総計7トンほどの物資を9人でソリへ積み込み、ソリの連結を行いました。
シャツ姿の方は、越冬明けの隊員です。寒さへの耐性が違います。
今回使用する車両です。雪上車3台に、居住カブース、機械カブースです。他に最大積載量2トンのソリが12台です。
気象観測を習得中。
雪上車の屋根には、アンテナや観測機を設置するために登れるようになっています。
27日、いよいよ出発です。これは私が乗った117号車で、ソリを6台引いています。この他に114号車と115号車がそれぞれカブース1台とソリ3台を引きます。
目的地であるH128地点まで約80kmの道のりです。約2キロごとに設けられた観測点で雪面の高さの測定や雪の採集を行いながら進みます。
この日は風が非常に強く、地吹雪から吹雪に変化していきました。これは観測のため外に出たときに撮った写真ですが、後ろの車両が見えにくくなっています。
しまいには視界がかなり悪くなり、後続車両が我々の走行跡を視認できなくなる程でした。時間を考慮して、この日はH128の10km手前のH108地点でキャンプを張ることになりました。
吹雪の中で給油です。手回しのポンプで100リットル以上も入れます。
翌日、28日も吹雪は止まず停滞です。トイレや全員での夕食以外、出歩くことはできません。各車に分かれて滞在しているので、人員確認も無線で行います。朝昼の食事はパンやカップ麺で、それぞれ車内でしのぎます。下の写真に見えているのは、車両間の移動につたう縄(ライフロープ)です。
雪上車はエンジンをかければ暖かく、炊事場、食卓、ベッドなどの機能が備わっていて、外が吹雪でも平和で快適な環境が得られます。この日は誕生日のお祝いがありました。
今回はここまでにします。
さて現実の時間では、1月5日、ついにアイスコアの掘削が始まりました。
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