いよいよ氷床への移動が近づきました。予定では、ヘリコプターに乗り、昭和基地で56次越冬隊2名(サポートで来てくれるFA高橋さんと機械の大平さん)をピックアップし、氷床上のS16という、昭和基地から20kmほどの地点に向かいます。我々の物資は、観測物資5トン+食糧1.6トンで、これを大型ヘリで数回で運びます。
2015年12月24日木曜日
いよいよ
数日前にしらせは氷海(海の水が凍った海氷が張った海)に入り、今年の海氷は比較的少ないため、スムーズに昭和基地が見えるところまで来ました。3日ほど前に昭和基地から20kmほどのところで停止し、昭和基地や大陸への空輸の準備をしていました。
2015年12月19日土曜日
食糧
更新が滞っていましたが、何故でしょうか。・・・・・忙しかったからです。
特に、3日ほど前に「しらせ」から野外行動食の配分があり、その各グループへの仕分けや材料の処理(調理隊員にお願いする)、梱包で今日までかかりました。特に苦労して下さったのが食糧担当の須藤さん(リーダー)、野呂さん、荒井さんでした。今後もリスト作成などがありますが、ひとまずお疲れさまです。
12月8日、しらせから食材リストが配布されたので、リクエストの方針を決める作戦会議を持ちました。
その後、要求するものを食糧担当が具体的に検討し(献立を作り調理隊員に意見を伺うなどし)、後日皆で確認修正して提出しました。そして、16日にしらせからの配分がありました。圧巻の量でした。
各グループへ分けた後、別の部屋で分類と梱包をしていきました。
梱包・マーキング後の姿です。冷凍・冷蔵以外のものです。
肉魚類は塊で来たりするので、調理隊員の長谷川さん、渡貫さんに切り分け(焼く用、鍋用など)や味付け、ころも付け(唐揚げ、鮭ソテー、かきフライ、とんカツなど)といった処理をして頂たうえで、真空パックして冷凍保管しました。かなりの揺れの中(しかもお二人とも船酔いするタイプ)でもプロの包丁さばきに寸分の狂いもなく、我々のワガママな希望をものすごいスピードで叶えて頂きました。
18日に全ての食材の梱包が終わりました。飲料や水も込みですが、総重量なんと1.6トンです。
2015年12月15日火曜日
氷山
もう一昨日(13日)になりますが、南緯60度に近づいた時点で、初氷山視認の艦内放送がありました。最初の氷山ですから、小さいかけらのようなものを想像していたのですが、立派な氷山で驚きました。私にとっては生まれて初めて見る氷山です。
別の氷山との記念写真です。
2015年12月12日土曜日
夜空
順調に南下中です。今晩、オーロラが出ました(艦内アナウンスがありました)。手持ちカメラで撮った写真です。ぶれまくりですが、色と明るさは肉眼で見たときより良く出ています(目では白っぽく薄い雲のように見えていました)。オーロラを見たのは1997年のキルナ(スウェーデン)以来です。
2015年12月10日木曜日
しらせ船内での講習
出航して4日目が終わろうとしています。南緯45度を超えたところで、船の揺れは最大で10°程度です。
氷の海で数時間耐えられる浮力・断熱スーツも部屋に備え付けられています。
初日と2日目に「しらせ」やヘリコプターの安全に関する講習がありましたので、その様子を少し紹介します。(メールの容量が限られているため、写真は小さくなっています)
これは観測隊公室という部屋で、食堂やミーティングルーム、講義室等の機能があります。ここは居住区画と異なり、サンダル履きや寝間着で入ってはいけません。
各部屋に備えられているライフジャケットの着用を練習しました。非常に厚い浮力体が使われており、足を通すストラップも付いていて容易に脱げないようになっています。
緊急時に自分が乗る救命艇の位置を、後で確認しておきました。
ヘリコプターで救助される際に着用するスリングの装着方法を教わりました。
ヘリのパイロットに着陸位置と風向きを知らせるため大きな発煙筒を使います。その使用方法の実習がありました。自分たちも2月に実際に使うことになります(そのときは海上ではなく氷床上です)。
私も実習しました。
海中でも発火するので、着火のためのピンを抜いたら海に向かって投げます。
2015年12月7日月曜日
しらせ出航(12/6)
昨日の午前(12月6日)、しらせが無事に出航しました。様子を写真でお伝えします。
見送りに来て下さった日本人会などの方々(柵のこちら側には入れないので、向こう側から)。
帽子を振ってお別れします。行ってきます。(これと次の写真は須藤さん撮影です)。
岬の先端からも見送って頂きました。誠にありがたいことです。
しばらく沖方向に出たところで、水先案内人(?)が「しらせ」に横付けしたボートに縄ばしごで降りていきました(船の前方です。見えますか?)。
低気圧が来ていたので風とうねりがあります(とはいえ片側5°程度です)。早くも船酔いに悩まされる方が・・。ちなみに私自身は船で酔ったことはありません(大学でヨット部に入る以前からでしたので、もともと強いようです)。スマホを見つめても、パソコンで論文の作業をしても、細かい手作業をしても、今のところ大丈夫です。
艦橋から見ていると、写真のように、たまに「ざっぱーん」と艦首が波をかぶります。
2015年12月6日日曜日
フリーマントル停泊中
12月4日(金)には、オーストラリアで購入された物資の積み込みがありました。手空きの者は全員で、バケツリレーで倉庫に運び入れました。出航後すぐに観測が始まる方々や、陸上での準備が必要な方々は、各々の作業をします。
この日は、パース日本人学校の児童生徒さんたちが訪問されました。飛行甲板で「お見送り会」が開かれ、本格的な式次第で歌や踊りも披露してくれたのですが、相当練習したことがよく分かって大変感銘を受けました。
金曜の昼食はいわゆる海軍カレーです。曜日感覚を保つためもあるとのことです。
5日。本山さんの呼びかけで夕食は外に出かけました。掘削・エアロゾルチーム7名+気水圏関連の隊員です。直前準備のためオーストラリアまではるばる来た隊員以外の方も一緒でした。
本日の大正解、櫻井さんと直木さんが注文したラム肉です。
おまけ1:船首付近の写真です。補強の板が外側からついていることに気付きました。
おまけ2:オーストラリアの出国カードです。行き先はANTARCTICA(南極)です。
2015年12月5日土曜日
2015年12月3日木曜日
フリーマントルで「しらせ」に乗艦
以下は極地研ツイッターより、出発直前の写真です。隊の旗が飛行機の預け荷物に入ってしまったため、掲げられているのは記念品の風呂敷です(でも良いですね)。
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